プリーツで飾った変形トレンチコートに注目
新型コロナウイルスの感染のリスクが高まる東京。外国人観光客の姿は消え、マスクを着用した人々が足早に通り過ぎる。そんな中、最も着用率の高かったアウターはトレンチコート。ベージュやクリーム色の普遍的なフォルムがあふれるストリートで、目を引いたのはアンブレラヨークの下がアコーディオンプリーツになっているデザイン。歩くと扇子のように広がり、美しいシルエットを描き出す。ウエストの高い位置でドローストリングを効かせた変形デザインもあり、着こなしの幅が広がっている。また、フラットなパッチアンドフラップポケットが胸元に付いたフィールドジャケットや、ヘムにドローストリングを施したブルゾンなど、スポーティーなアウターも目立つ。カジュアルな装いを好む10代は、オーバーサイズのスウェットシャツやパーカをアウター代わりに着用する。
トップスの一番人気はスウェットシャツ。アウター代わりではなく、インナーに着るアイテムとしても断トツの人気を誇る。白シャツはロング丈のものが好まれており、クロップド丈のベストを上から重ねてシャツの裾をチラ見せするのが今春のトレンド。一方、ガーリーな装いを好む若者にはボウタイブラウスやボリューム袖カットソー、フリルブラウスを選ぶ傾向にが見られる。
ボトムスを見てみると、ワイドパンツに取って代わろうとしているのがフレアショートパンツやデニムショートパンツ、ミニタイトスカートといった短い丈のアイテム。これらは元気いっぱいの10代女子に特に人気が高い。一方、20〜30代になると、マキシ丈のチュールスカートやプリーツスカートなど、長めのアイテムに嗜好が変わる。ふくらはぎ丈のタイトスカートは年齢に関係なく支持を得ており、デニム素材のものやスリットが深く入ったデザインが好まれている。ジーンズは裾をロールアップさせて丈を短くした着こなしが多い。また、プリーツとチュール、プリーツとラップスカートなど、異なるデザインをドッキングさせたアイテムが登場している点も見逃せない。
[ 観測日 ] 2020年3月26日・晴れ
表参道:気温17.7℃/湿度37
原 宿:気温19.1℃/湿度31
表参道
原宿