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    2018年6月 東京定点観測 -表参道/原宿-
スカートでもパンツでも、ハイウエストデニムが大活躍
梅雨晴れの蒸し暑さの中、ストリートを占拠したは股上の深いデニムアイテム。ここ数シーズン人気を博しているワイドパンツは、ゆったりサイズのデニムパンツとして更なる増加を見せている。それとは対照的に10代の若者を虜にしているのはデニムショートパンツ。一方、デニムスカートは裾が切りっぱなしで膝上のタイトなシルエットが多い。いずれのデニムアイテムも退色デニム仕様で、トップスをウエストインして着こなすのがポイントだ。

トップスで注目したいのは肩や袖にボリュームを与えたカットソー。フリルやラッフルでボリュームを足したものもあれば、パターンを大きく取って変化のあるシルエットを描き出したものもある。スポーティーなスタイルを好む若者はシンプルな白いTシャツにフリルで飾ったビスチェを重ね、甘さをプラスする。マキシ丈ワンピースは堅調に推移。涼しさを演出するオフショルダーカットソーは今夏は下火に回っている。

ボトムスで目立ったのは上記のデニムアイテムのほか、サロペットやオールインワンといった上下一つになったアイテム。本来のワーカーズアイテムらしく、野暮ったさを残したダボダボ感で“ダサかっこいい”スタイルを形成している。半面、先月まで増加傾向にあったトラックパンツは減少に転じた。

プリントでは黒を地色に、ヴィヴィッドな花柄を飾った毒気のあるカラーリングに注目したい。このプリントはワイドパンツやマキシ丈フレアスカート、ワンピースなど、あらゆるアイテムで着用されている。まだ少数ではあるが、70〜80年代をイメージさせる細かいドットやギンガムチェックも見られる。また、トレンドカラーはクリーンなレッド。アイテムのどれか1つにレッドを加えたコーディネートが多数目撃された。ほかのアイテムは白または黒などモノトーンで抑え気味にし、レッドを目立たせる工夫がなされている。




[ 観測日 ] 2018年6月13日・晴れ
表参道:気温23.8℃/湿度68‰
原 宿:気温25.1℃/湿度67‰

表参道

原宿