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    TOKYO LEATHER PIGSKIN -PIGGY'S SPECIAL 2019-
若手新進デザイナーがピッグスキンの可能性に挑む
日本で自給できる唯一のファッション素材ピッグスキン(豚革)を使ったファッションショー「PIGGYS SPECIAL」が2018年11月22日、東京国際フォーラムで開催された。日本の素材メーカーが一堂に会する「JFW JAPAN CREATION 2019」のイベントの一環として年1回実施されているもので、実力のある若手新進デザイナーがピッグスキンを使った作品を発表している。今回、デザイナーコレクションに参加したのは「MEGMIURA (メグミウラ)」「ROMEI (ロメイ)」「SHIROMA (シロマ)」の3ブランド。

ショーの幕開けを飾ったのは「MEGMIURA (メグミウラ)」(デザイナー:三浦メグ)。“Twist”をテーマに、コミュニケーションと時間軸のねじれをファッションに落とし込んだ。薄く繊細な革のタッチに着目し、シワ加工にボンディングを加えたり、ウォッシャブルピッグスキンにパンチングを加えるなど一歩踏み込んだ素材使いを追求した。

一方、「ROMEI (ロメイ)」(デザイナー:林宏美)は豚が生活する上で自然にできたシワや傷をそのまま生かした作品を発表。自分の時間を大切にしてほしいという願いを込めてテーマを「ME TIME」と名付けた。0.3mmの薄さに漉いて羽織物を仕立てるなど、新たなアプローチに注目。

最後に登場したのは「SHIROMA (シロマ)」(デザイナー:城間志保)。コレクションテーマは「The Heart calls out for you」。プリントや箔加工でグラフィカルな作品に仕上げた。純白レザーにインクジェットで大判の柄をプリントし、奥行きのある仕上がりを実現。異なる素材に同じ柄でパターンを起こすことで統一感を持たせた。




ROMEI

SHIROMA