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    2026-2027秋冬 パリ オートクチュールコレクション
圧倒的なボリューム感で、身体構造に挑む
2026-27秋冬シーズンを締めくくるパリオートクチュールコレクションが2026年7月6日~9日の4日間にわたって開催された。公式スケジュールでコレクションを発表したブランドは約30。今シーズンはPierpaolo Piccioli (ピエールパオロ・ピッチョーリ) による「BALENCIAGA (バレンシアガ)」や、Duran Lantink (デュラン・ランティンク) を新デザイナーに迎えた「JEAN PAUL GAULTIER (ジャンポール・ゴルチエ)」、ローマでショー を開催した「FENDI (フェンディ)」( クリエイティブ・ディレクター:Maria Grazia Chiuri (マリア・グラツィア・キウリ) など、新デザイナーによるファーストショーに注目が集まった。

2026-2027秋冬シーズン、デザイナーたちが着目したのは”ボリュームと身体の再構築”。彫刻のようなプロポーションに巨大なバブルシルエット、身体から離れて膨らむフォルムなど、人体そのものを作り替えるような表現が多数登場した。フェザーやチュール、シアー素材といった軽さと繊細さを備えたマテリアルが、重量感と無重力感の対比を生み出している。クチュールならではの職人技と革新的なテクノロジーがデザイン上で交差する。

来場者の話題をさらったのはPierpaolo Piccioli (ピエールパオロ・ピッチョーリ) が手がける初のオートクチュールコレクション。創業デザイナーCristóbal Balenciaga (クリストバル・バレンシアガ) が築いたデザインの本質を讃えながら、圧倒的なボリューム感と色彩でクチュール服を改造。身体を3D デジタルスキャンして仕立てたコートや、淡いピンクのオーストリッチドレスなど、軽さと重量感を携えたスタイルが提案された。革新的な素材使いにも注目。バイオエンジニアリングによって生み出されたシルク代替素材「AMSilk」が採用されたほか、ブランドを代表するファブリック「サガール」は「ネオ・サガール」としてモダンに生まれ変わった。

「GIORGIO ARMANI PRIVÉ (ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェ)」はSilvana Armani (シルヴァーナ・アルマーニ) が手がける2シーズン目のコレクションを披露。女性の私室を表す言葉 ”Boudoir (ブドワール)”をテーマに、自らの感性と向き合い、装いを選ぶパーソナルなひとときを端正なフォルムと繊細な装飾で描き出した。精なテーラードジャケットから、ハイウエストの流れるようなパンツ、イブニング仕様のトレンチコート、彫刻のような存在感をもつイブニングガウンまで、マスキュリンなテーラリングをクチュールの領域へと押し上げた。

BALENCIAGA

GIORGIO ARMANI PRIVÉ