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    2017-2018秋冬 パリ オートクチュールコレクション
若手デザイナー増加で勢いづく
2017-2018秋冬シーズンの最後を飾るパリオートクチュールコレクションが7月3日〜7日の5日間にわたって開催された。正式参加ブランドは約40。今シーズンは中国や韓国からの若手デザイナーや「PROENZA SCHOULER(プロエンザ・スクーラー)」らニューヨークの実力派ブランドが加わるなどブランド数が増え、プレタポルテ並みの過密スケジュールとなった。番組では日本人参加デザイナー中里唯馬が手掛ける「YUIMA NAKAZATO(ユイマナカザト)」を含む6ブランドを紹介する。

Maria Grazia Chiuri(マリア・グラツィア・キウリ)がクリエイティブ・ディレクターをつとめる「DIOR(ディオール)」が着目したのは、強くたくましく生きる女性冒険家。ムッシュ・ディオールのデビューコレクションから70周年に当たる今年、アーカイブを紐解くうちに、メゾンの世界展開を物語る地図が描かれた1953年制作のアルベール・デカリの彫刻に行きついた。旅の路中の女性冒険家をイメージソースに、メンズのワードロープと、異国情緒漂うエスニックなアイテムが融合したスタイルを提案。千鳥格子やツイードといったメンズファブリックが随所に使われている。

「IRIS VAN HERPEN(イリス・ヴァン・ヘルペン)」は10回目の記念すべきコレクションテーマとして「AERIFORM」を選択。ランウェイには大きな水槽が置かれ、ドラムやヴァイオリンなどの楽器が演奏された。空気や空中にインスピレーションを求め、エアリーなレース状のドレスや薄いプリーツのドレスなど、軽さを強調したアイテムが並んだ。メタリックのマイラー素材を溶かしながらレーザーカットしたコットンとチュールのボンディングドレスが見るものを圧倒する。

DIOR

IRIS VAN HERPEN