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    2020春夏 パリコレクション
”Sustainability(持続可能性)”がトレンドの潮流に
数シーズン前から続く”Sustainability(持続可能性)”の流れが2000春夏、大きな潮流となってコレクション業界に押し寄せている。多くのデザイナーが”サスティナビリティ”を重要テーマのに掲げ、再生素材を使ったり、色やプリントに自然のモチーフを取り入れるなどして、スタイルに環境への問題提起を注ぎ込む。パリではその傾向がより明確になっており、以前から環境問題に強い関心を寄せてきたSTELLA McCARTNER(ステラ・マッカートニー)をはじめ、「DIOR(デイオール)」「COURREGES(クレージュ)」「MARINE SERRE(マリーン・セル)」「SACAI(サカイ)」などがメッセージ性の高い作品を提案した。

2020春夏に押さえておくべきスタイルは、エドワーディアンやペザント、ボヘミアンといったクラシカルな要素に端を発したロマンティックスタイル、その対極にあるシンプリシティを追求したミニマルルック、ストリートブーム終息により台頭したタイムレスなテーラードだ。ロマンティックスタイルとは、野に咲く花々のプリントの上からシアーな素材を重ね、繊細なレースをプラスしたクラシックドレスのこと。一方、ミニマルルックは“Sustainabiblity”にもつながるもので、一切の装飾を削ぎ落とし、頭からすっぽりかぶるだけのチュニックやケープ、ポロ、ボタンのないボックスシルエットのコート、ワントーンのコーディネートなどを指す。そして、テーラードとは、スウェットやトラックパンツ、フーディといったストリートアイテムに代わって登場した普遍的なアイテムで、テーラードジャケットやトレンチコートなどが含まれる。

「STELLA McCARTNEY(ステラ・マッカートニー)」はオーガニックコットン、再生ポリエステル、サスティナブル・ビスコース、ヘンプ、ラフィアなど、アイテムの75%以上をサスティナブル素材で仕立てた。自由奔放でエネルギーに満ち溢れた女性像を描いたという今シーズンは、ボタニカルプリントの上から放射状のコードを重ねたドレスや、ピッチの広いストライプが印象的なセットアップパンツ、ヘムに花びらのようなスカラップレースを飾ったミリタリー調コートなど、デザインのどこかしこに植物のモチーフを投入。スカートの裾を弧を描くように丸くカッティングすることで、女性らしい柔らかさを演出している。

「MARINE SERRE(マリーン・セル)」は”黒い潮汐(Maree Noire)”をテーマに、排他的な世界で力強く生きる女性のスタイルを提案した。デザイナーのMarine Serre(マリーン・セル)は2017年、若手デザイナーの登竜門であるLVMHプライズでグランプリを受賞し、一躍スターダムに登りつめた注目株。今シーズンはブランドアイコンの三日月モチーフとトラ柄を組み合わせたボディースーツや、テーブルクロスやカーテンをアップサイクルしたドレス、映画「MATRIX」に出てきそうな再生プラスチックのブラックコートなど、新進デザイナーながら環境への問題提起を掲げたコレクションを展開した。

STELLA McCARTNEY

MARINE SERRE