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    2020春夏 ニューヨークコレクション
母国アメリカへのリスペクトをファッションで描写
2020春夏 ニューヨークコレクションが2019年9月6日〜 11日、日程を6日間に短縮して開催された。2020年の大統領選を控えた今回、デザイナー達はクリエーションの中に”Patriotism(愛国心)”へのこだわりを垣間見せている。ニューヨークが先導する”Diversity(多様性)”はそのままに、70年代アメリカントラッドや80年代パワースーツ、開拓時代を想起させるパッチワーク・ディテールなど、アメリカという国家の在り方に想いを馳せたスタイルが並んだ。トレンチコートやプリーツスカート、フリルやラッフルで飾った黒のドレスといった普遍的なアイテムは”Sustainability(持続可能性)”を表現している。番組ではニューヨークならではの自由と希望にあふれた12ブランドを紹介する。

スタイルの要となるジャケットは、オンオフ問わず着用できるタイムレス仕様。ウエストを若干絞り、肩にボリュームを与えたメリハリのあるシルエットでありながら、堅苦しさは一切ない。定番のトレンチコートは従来より軽くルーズなシルエットになって登場。フォーマルなスタイルに欠かせないボウタイブラウスはシフォンなどの透け感のある素材を用いて柔らかな印象に仕上げている。カラーは自然をイエージさせるグリーンを筆頭に、花々のピンクやレッド、果実のイエローなど華やかな色彩がトレンドに。プリントではジャングルや海、森に生息する動植物のモチーフ、セブラ、タイガーといったアニマル柄、シンプリシティの象徴であるドットやストライプが浮上している。

「MICHAEL KORS COLLECTION(マイケル・コース・コレクション)」は、アメリカンドリームを夢見て移住したマイケル・コースの曽祖母に思いを馳せて、アメリカへの愛国心が感じられるコレクションを披露した。アメリカントラッドを形成するトレンチコートやPコート、ニット、シャツはプレッピーテイストが漂うタイムレスなアイテム。ジャケットは肩をいからせウエストを絞ったシルエットで、希望に満ちあふれた曽祖母のパワースーツを思わせる。

MICHAEL KORS COLLECTION

3.1 PHILLIP LIM