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    2019-2020秋冬 ニューヨークコレクション
フォーマル回帰の流れが加速
飽和状態と化したストリートから離れ、スーツを中心としたフォーマル回帰へ大きく舵を切った。2019-2020秋冬シーズンはストリートスタイルが持つ着心地や自由奔放さはそのままに、カッチリとしたボックスシルエットのスーツスタイルがランウェイに登場。コーディネートするのはフレアをきかせたパンツスーツやマキシ丈のアコーディオンプリーツスカートだ。秋冬にも関わらずパステルカラーのワントーンスーツ、シルクやサテン、シフォンといった軽く光沢のある素材が多用されているのも特徴。80年代風のパワーショルダーも柔らかい色合いと素材感で、リラックス感を漂わせる。ディテールではブラウスにセットされたボウタイ、ヘムを飾るフリルやフリンジ、ジャケットの大きなラペル、長短さまざまなプリーツなど。ランウェイでは痩せた人・太った人、背の高い人・低い人、白人・黒人・アジア人と、多種多様なモデルを揃えるなど、多民族国家であるニューヨークならではの多様性を押さえたスタイルが提案された点も押さえておきたい。

「PROENZA SCHOULER(プロエンザ・スクーラー)」(デザイナー:ジャック・マッコロー / ラザロ・ヘルナンデス)は前シーズンのストリート色の強いデニムスタイルから一転、ボックスシルエットのスーツに一捻り加えたスタイルを提案した。ラペルを肩に巻きつけた白黒ツートーンのトレンチコートや、切り替えパーツを重ねたパンツスーツ、脇の部分がくり抜かれたワンピースなど、デザイン性の高いスタイルを披露。どのアイテムも肩幅が広い、メンズスーツ仕様となっている。

MARC JACOBS

PROENZA SCHOULER