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    2015-2016秋冬 ミラノメンズコレクション
性差を超越した“ジェンダーレス”なスタイルとは?
 メンズとウィメンズの性差を超越した“ジェンダーレス”なスタイルが2015-2016秋冬 メンズコレクションに一大旋風を巻き起こしている。ミラノの「GUCCI(グッチ)」「GIORGIO ARMANI(ジョルジオ・アルマーニ)」「DSQUARED2(ディースクエアード)」、パリの「SAINT LAURENT(サンローラン)」「RYNSHU(リンシュウ)」らはメンズのランウェイでウィメンズのプレコレクションを展開し、フェミニンな服を着た男性モデルとマスキュリンな服を着たモデルを交差させた。シフォンやレース、シルク、リボン、プリーツ、フラワー柄にドット柄…本来ウィメンズで使われるような 素材や柄を採用することで男女が服を取り替えても着られるようなアイテムが提案されている。

 シルエットは1970年代の自由奔放なスタイルを継承し、リラックスムード漂うイージー・プロポーションが優勢。コクーンシルエットやドロップショルダーのようなゆったりとしたフォルムはその一例だ。反面、パンツに関しては腰まわりはゆったりイージーだが、足先にいくにしたがって急激に細くなるテーパードが主流となっている。

 ミラノメンズコレクションで注目したいのはクリエイティブ・ディレクターの電撃的な交代でで新たなブランドの魅力を引き出した「GUCCI(グッチ)」。フリーダ・ジャンニー二(Frida Giannini)からアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)へ。ショー開催一週間前にクリエイティブ・ディレクターを急遽交代させた「GUCCI(グッチ)」は“アーバン・ロマンティシズム”をテーマに、性差を超越したジェンダーレスなコレクションを展開した。マスキュリンなスーツを着たウィメンズモデルをあえて登場させ、シルクのリボン付きブラウスと股上の深いリラックスパンツというフェミニン要素の強いメンズルックを披露。1970年代のレトロな雰囲気を醸し出しながら、より若々しくモダンにアレンジされている。重ね着けしたリングやミュール型のシューズなど、アクセサリーでのジェンダー・イクオリティー(男女平等) にも注目。

GUCCI

JIL SANDER