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    2026春夏 ミラノメンズコレクション
清涼感を携えたリラックスウェアが台頭

メンズデザイナーたちが着目したのは軽さと着心地の良さ?。2025年6月17日〜20日のPITTI IMMAGINE UOMO、続いて6月20〜23日のミラノメンズ、そして6月24日〜29日のパリメンズへと続き、2026春夏 メンズトレンドが出揃った。

今シーズンは81ブランドがコレクションを発表。そのうち、ショーを開催したのはオープニングを飾った「SETCHU (セッチュ ウ)」、2017年以来となるメンズ単独ショーを披露した「VIVIENNE WESTWOOD (ヴィヴィアン・ウエストウッド)」、 ミラノメンズ初参加の「PAUL SMITH (ポール・スミス)」など15ブランド。番組ではPITTI IMMAGINE UOMOに参加した「Children of the discordance (チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス)」「HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE (オム・プリッセ・イッセイ・ミヤケ)」を合わせて紹介する。

注目トレンドは、コットンシャツやニット、ワイドパンツといったトラディショナルなアイテムをより自由で開放的にアップデートしたスタイル。シルエットのバランスを巧みに操り、シアー感をともなってリラクシングに仕上げている。インドやアフリカなど、異国文化にデザインソースを求めたスタイルも多い。アイテムでは風にたなびく超軽量のナイロンタフタコート、トロピカルウールのシャツ、パジャマシャツ、透け感のあるニット、軽快感のあるショーツにハーフパンツ。アクセサリーではデイリーでも履けるグルカサンダル、ゆるく結んだネクタイが台頭。カラーではリラクシングなニュートラルカラーのほか、イエロー、ライムグリーン、オレンジといったブライトカラー、ブラウンの豊富なカラーバリエーションに注目したい。

桑田悟史が手掛ける「SETCHU (セッチュウ)」は、アフリカの文化、とりわけ彼が旅したジンバブエから着想を得て、ヤシの葉の造形を生かしたプリミティブなスタイルを提案した。コレクションテーマは「CHASING RAINBOWS BY THE HOUR」。薄く繊細なファブリックを重ねたドレスや、身体に巻き付けたようなデザインのシャツ、超ワイドなカーゴパンツなど、シルエットに遊びを加えたワードローブが登場。ジッパーやボタンを使い、身体に自由に巻き付けることでサイズやフォルムを自由に調節できる。


SETCHU

DUNHILL