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    2017春夏 ミラノコレクション
よりフェミニンに、デコラティブに! 女性美を強調
コットンレースにシフォン、サテン、夏向けのジャカード…ミラノならではの上質素材をベースに、華やかな装飾に彩られた“大人かわいい”ラグジュアリー・ルックが台頭。ニューヨーク由来のスポーティー・マインドは、丸みを帯びたシルエットやヴィヴィッドカラーでフェミニンに味付けされている。

トレンドアイテムは下着が透けて見えるオフショルダーのシフォンブラウス、フリルいっぱいのドレス、ドローストリングでウエストにギャザーをたっぷり寄せたワイドパンツ、ウエストをきゅっと絞ったセットアップなど。どのアイテムにもフェミニンなディテールがあふれているのが特徴だ。また、色鮮やかなプリントも女性らしさを強調するために欠かせない。トロピカルフルーツやフラワーモチーフ、彩度の高いギンガムチェックが多数のブランドで見られた。

カール・ラガーフェルドがデザインする「FENDI(フェンディ)」は、これらのミラノ・トレンドがたくさん詰まっている。着想源はロココ時代のマリー・アントワネット。ドローストリングでウエストを絞ったロングストライプシャツのセットアップはスポーティーとフェミニンを併せ持つアイテム。透け感のあるホルターネックブラウスとクロップドパンツのセットアップにはエプロン風スカートが重ねられている。少女漫画から飛び出たようなツインテールがフェミニンな装いを一層引き立てる。

一方、アレッサンドロ・ミケーレが手掛ける「GUCCI(グッチ)」は、刺繍やスパンコール、3Dフラワーモチーフでデコラティブに装飾したフェミニンドレスを提案した。ピンク一色に染められた会場に、装飾過多なアイテムが並ぶ。リボン、フリル、刺繍を一緒くたに取り入れたドレス、グリッター素材でフリンジをかたどったロングティアードドレス、巨大な襟のジャケットとクロップドパンツ組み合わせたスーツなど、色・柄・シルエットで強いインパクトを放つ。マスキュリンとフェミニン、シノワズリとロココ調など、相反するテイストを一つのアイテムに採用している点にも注目したい。



FENDI

GUCCI