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    2025-2026秋冬 ミラノコレクション
周年を祝うブランドがスペクタクルなショーを展開

2025-2026秋冬 ミラノコレクションが2025年2月25日~3月3日の7日間にわたって開催された。参加ブランドはフィジカルショーが56、デジタルショーが6を数え、フィジカルショーが大幅 に上回っている。また、今シーズンはブランド設立100周年を迎えた「FENDI (フェンディ)」をはじめ、60周年の「K-WAY (ケーウェイ)」、50周年の「GIORGIO ARMANI (ジョルジオ・アルマーニ)」、30周年の「DSQUARED2 (ディースクエアード)」と、創設アニバーサルイヤーにあたるブランドが相次ぎ、盛大なランウェイショーとなった。メンズとウィメンズを合同で行う流れもいつも以上に顕著に見られた。

2025-2026秋冬トレンドとして注目したいのは、ブランドのアイデンティティを追求しながら、現代女性のライフスタイルに合わせたコンフォートルック。ミラノならではの上質素材を使い、ボリューミーなファーやシアリング、モヘア、グラッシングしたウールなど、温かみのある素材で仕立てられたアウターが多数提案された。 ロング&リーンの直線的なシルエットと、身体に沿う曲線美の対比を巧みに操り、現代のフェミ二二ティを表現している。

イギリスの乗馬文化やロマン主義、トラッドスタイルなど、ブリティッシュ・カルチャーに着想源を求める傾向が見られたのも今シーズンの特徴。「DIESEL (ディーゼル)」「MAX MARA (マックスマーラ)」「ONITSUKA TIGER (オニツカタイガー)」「PRADA (プラダ)」ら有力ブランドがこぞってイギリスを意識したスタイルを提案した。タータンチェックやブリティッシュウール、ヘリンボーンなどの英国調の素材や要素を取り入れ、トラッドスタイルをモダンにアレンジしている。

「FENDI」はウィメンズとメンズの合同ショーを通じて創業100周年のを祝うイベントを展開した。クリエイティブ・ディレクターのSilvia Fendi (シルヴィア・フェンディ) は、フォックス、ミンク、セーブルなどのファーをふんだんに使用したグラマラスな86ルックを提案。フォックスファーのフレアコートや、ファーとレースで仕立てたドレス、ジグザグ模様のミンクコートなど、ブランドの歴史が感じられるラグジュアリールックを揃えた。




FENDI

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